name: execise-B3 class: title, smokescreen, shelf, no-footer # <small>3年生の研修</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> --- class: compact,img-right # <small>3年生の研修</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> ![](images/cloud-basic.png) <small> 1. ITベーシック学習教材 - 身近なサービスからITの仕組みを学べる一般教養 (高校生向け、7割くらいは楽勝のはず) - 教科書(PDF)くばります。反転学習な! - 2/16は課題を解く? + 解説? (60点未満は追試) 1. 各自PC上のエミュレータ(qemu)で生々しく仮想マシンを動かしてもらおう - qemu setup - ubuntu installation - イメージを持ってきてH205で動かす? 1. ハイブリッドクラウド(オプショナル) - H205 + AWS 連携/統合運用 - qemu ベース - コンテナベース </small> --- class: compact, img-right # <small>インターネットの起源(根っこをたどると同じという話)</small> <div class=footnote> <small> <small> 三研究室統合運用の背景説明では無い、でも全体像を理解してほしいというお話; D.EngelbartだけMIT関係ない </small> </small> </div class=footnote> ![](images/internet-brief-history.png) <small> <small> - 数学 - ヒルベルトプログラム -> 不完全性定理(ゲーデル) -> 何なら出来るの?=アルゴリズム(チューリング) - 弾道計算(N.Wiener) -> サイバネティックス (MIT cognitive science); Wienerの助手がこの二人 - J.McCarthy(LISP, AI=用語提唱, MIT TMRCのマッカッシーおじさん=hacker), シンボリックAIの牙城 - M.Minsky(MIT AIlab,frame,perceptron); 行動主義AI(Brooks)=ルンバ; free software(R.M.Stallman) - 工学 - V.Bush ... MIT副学長, アナログ計算機, マンハッタン計画など軍産学を仕切った大物, Memex(=WWW祖先) - 弾道計算(J.von Neumann) -> ENIAC (デジタルコンピュータ) -> ... -> 北アメリカ防空システム(SAGE) -> MIT Whirlwind -> TX-0,TX-2 -> ミニコン(DEC) - SAGE ... 課題やまもり (コンピュータとの共生; man-machine, interface, cognitive (AI), time-sharing=OS,... (network)) - J.C.R.Licklider (音響心理学;Harvard, MIT(SAGE), ARPA) </small> </small> --- class: compact, img-right # <small>やがて機械学習が滅ぼす世界(あしたではない)</small> <div class=footnote> <small> 個人的にはITより漫画家とかアニメーターを心配してるんだけどね〜。 アシスタントとか見習い時代が無くなったら、 プロになれる層が激減しちゃうのかな? 素人層が薄くなりすぎると異端の発想がなくなりそう </small> </div class=footnote> ![](images/loop.png) <small> - 機械学習は確実に「手習い/見習いの階層」を滅ぼすはず (がんばれば95%はいけるんだろ) - (今)プロ(で食べている人)は、chatGPTに見習いの仕事を発注して、 chatGPTの寝ぼけた成果物の間違いがわかるから、 そこを直して納品してウハウハです (これは下請け切ってok?) - 残り5%の顧客ごとのチューニングとか - 残り5%の違いが分かるのがプロだな - <B>今までのように(お金がもらえる)見習い=新入社員を雇う必要がなくなるかな?</B> - 最初から出来る人だけ雇います!(キリッ) - 即戦力レベルでないと雇ってもらえない? </small> --- class: compact # <small>全体像</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> --- name: vision class: title, smokescreen, shelf, no-footer # <small>いちばん大きいレベルの問題設定/疑問/ビジョン</small> <div class=footnote> <small> もしくは「フリーソフトウエア運動由来の学習方法を伝授するには?」 </small> </div class=footnote> --- class: compact # GKI, PKI<small>(研究室説明会の資料より)</small> - [大方針](/slides/columns/proj/intro/#summary) - 10年後、20年後も現場の技術者としてやっていきたいあなた!へ伝えたい - [KGI,KPI](/slides/columns/proj/intro/#kpi) - KGI ... 心意気/姿勢(spirits?)が伝わったエンジニアが社会全体で増加 <br> (この計測は難しい; [将来の課題]部分的には卒業生の追跡調査で分かる? ) - KPI - 業界は問わずITインフラにも関わるポジションを目指す人の増加 - アウトプットする人の増加 - KAI (手段) ... - 実務に近いリアルな修行をしましょうか - 遊べる(あばれられる)環境とアウトプットが大事だと思います - フリーソフトウエア(オープンソース)開発モデルは積極的に取り入れるべき --- class: compact,center # <small>われわれの興味は一番下のあたり</small> <div class=footnote> <small> <small> 育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会 第5回配布資料 (国立教育政策研究所, 2013) </small> </small> </div class=footnote> ![height480px](images/skills-required-in-the-world.png) --- class: compact # <small>イメージ(だいぶへろへろですが)</small> ![](images/loop.png) --- class: compact # <small>いちばん大きいレベルの問題設定/疑問/ビジョン</small> <div class=footnote> <small> https://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2014/07/22/1346335_02.pdf </small> </div class=footnote> - 姿勢・心意気・心的傾向(メンタリティ?)を育てることは可能か? - 先天的(DNA)ではない(一卵性双生児のコホート研究によれば1/2-2/3は環境) - 環境次第なら、どうすれば育てられるのか?いまから追いつけるかな? - なんで、あんなにMITは、やる気があるんですかね〜 ([MIT Hacks](https://en.wikipedia.org/wiki/Hacks_at_the_Massachusetts_Institute_of_Technology)) - もうすこし具体的な対象/手法の候補は? - (フリーソフトウエア(オープンソース)運動 or OSS開発モデル) - 社会変革(e.g. S.Brand, T.Nelson and H.Rheingold)とまでは言わないけどもね... - キャリアパスとして重要だと思われている - 動機(motivation)の理論? - インフラは異世界だと思われてるかな?なら異世界だと思えば良い:-) - SLA (第2言語習得)と見なして、学習方法を考えるといいのかな?かも?(不明) --- class: compact # <small>全体のビジョン</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> <div class=footnote> <small> https://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2014/07/22/1346335_02.pdf </small> </div class=footnote> - 文科省いわく「[生涯学習の推進](https://www.mext.go.jp/a_menu/01_g.htm)」は必要 - 最新事情についていくため、異業種への転換など(というのが推進側の主張?) - 現在の社会人学習事情については次ページ - ITエンジニアは、もともと、ずっと勉強しつづけないといけない - そもそも、 就職後は、各自が個人ベースで取り組むもの。 個人で取り組む訓練は、できているの? 例: 外部の人とコラボして、技能を磨いていくとか... - これらはOSS開発モデルを他分野にも応用するべき論の延長にある思想 - Crowd Sourcing (wired, 2006) - Crowd Learning (出典? e.g. David Elijah Kalis, "Crowd Learning: Innovative Harnessing the Knowledge and Potential of People") --- class: compact # <small>社会人の学習状況(現状)</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> - [社会人の学び直しの実態把握に関する調査研究](https://www.mext.go.jp/content/20200701-mxt_chousa01_100000172_05.pdf)によると - 約半数が民間の講座等を利用、30%は独学。 大学等の機関は17%にすぎない - 大学等で学びなおしをするような(時間的 or 金銭的)余裕はないことが伺える (対応して欲しい項目で、 費用の軽減や土日の開講、インターネットの利用といったリクエストが多いことと一致)。 - 目的のベスト3は、「資格」「今の職務の専門知識の向上」「転職の準備」 - 統計的には、年収と相関あり - 役職が上の人は「専門知識」「知見」のためで、転職のためではない - 逆に、下っ端になると、逆で、資格の取得と転職目的が増加 - 課長・部長クラスは忙しいらしい(<- データ数が少ない) --- name: lifelong-learning class: title, smokescreen, shelf, no-footer # <small>初頭中等、高等教育から社会人(生涯学習)へ</small> --- name: intro class: compact # <small>社会が求める大学教育とは?</small> <div class=footnote> <small> 「社会が求める大学教育とは?」 (文部科学省 平成30年度インターンシップフォーラム 特別講演) より <br> https://www.mext.go.jp/content/20181210mxt_senmon01-000004815_7.pdf </small> </div class=footnote> (以下、リベラルアーツの誤解という文脈) - 「『少人数ディスカッション』で堂々と意見を発言し合う」 「教育志向の教員が指導する」 ことが重要(資料 pp8) - 言いかえると、大事なこととは >「知識を得る」&自分で「考える」「話す」「行動する」 - 「何を学ぶか」(知識)よりも「どう学ぶか」(主体性)が重要 >「知的思考力」をベースに、「他人に伝える力」「集団で解決策を話し合う力」を鍛えるトレーニングを教員指導の下で積むこと! --- class: compact # <small>対象をインターネット関連に絞りますか</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> - 理想形は、東海岸のリベラルアーツだとしても、一足飛びに、それは無理なので - 教員が、そもそもホメロスとか読んでないでしょうが?という点は、 別に分野がリベラルアーツでなくてもいいので回避できるとしても... - (経営の話になってしまうので...) <br> たとえば10-20人のクラス編成(必要なら、これを50並列できる教員とTAが必要) - 対象を、インターネット技術関連に限定しましょうか --- class: compact # <small>大量のTA投入型の授業例</small> - 毎度おなじみのプログラミング言語演習が典型例 - flipped classroom (反転学習) + グループワーク - 「『少人数ディスカッション』で堂々と意見を発言し合う」が出来ているか? - 少人数ディスカッションにはなっているけれど - これが前向きに作用している層があるという話で、 全階層ではない - 「堂々と意見を発言し合う」というのは少し違うような? (リベラルアーツと異なり、 あるていど正解があるので意見の応酬というわけではなかろう) --- class: compact # <small>グループワークの問題点</small> - 身近な観測例より(注:グループワークは一般に〜である!という主張ではない) --- class: compact # <small>自分で「考える」「話す」「行動する」ために</small> <div class=footnote> <small> </small> </div class=footnote> - 自分で「考える」「話す」「行動する」ためには? - わたしたちの提案は、オープンソース開発モデルの要素を取り入れること - 海外では、これをクラウドラーニングと呼びます --- class: compact # <small>研究仮説(1)</small> <div class=footnote> <small> 社会の一員として新たな問題を創造的に解決する能力を育むデザイン思考教育を実践する <br> https://www.mext.go.jp/content/20220228-mxt_kyoiku02-000019787_07.pdf </small> </div class=footnote> >創造的にアイデアを生み出すデザイン思考と,多様な他者とかかわる異年齢集団による活動を取り入れたプロジェクト学習を実施することで,社会の一員として新たな問題を創造的に解決する際に必要な創造性と協働性を育むことができる。また,その結果として,自己有用感も高めることができる --- class: compact # <small>研究仮説(1')</small> - 生涯学習、社会人の学びなおし(re-skilling)が課題となっているが、 そもそもIT分野は、以前から生涯学習が必要と言われている (いろいろな意味で、つねに最先端の業界だから; 成果主義の導入と失敗、労働基準監督署の介入ほか、いろいろ最先端;-) - 前述の仮説の「異**集団」は社会に出れば必然である - もともと、インターネットは、 異なる年齢、異なる人種、異なる文化の人たちと協調しながら開発をしてきた - 1998年以降は、開発もデルを総称してOSS開発などと呼んでいる (注: 1983年に始まるフリーソフトウエア運動をマーケティング用に再定義した用語が 1998/02の「オープンソースソフトウエア」) >創造的にアイデアを生み出すデザイン思考と,多様な他者とかかわる異年齢集団による活動を取り入れたプロジェクト学習を実施することで,社会の一員として新たな問題を創造的に解決する際に必要な創造性と協働性を育むことができる。また,その結果として,自己有用感も高めることができる --- class: compact, img-right # <small>補足:研究仮説(1')</small> <div class=footnote> <small> <small> 育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会 第5回配布資料 (国立教育政策研究所, 2013) </small> </small> </div class=footnote> ![height400px](images/skills-required-in-the-world.png) - 実際、世界各国の教育方針でも「社会スキル」 (他者との関わり、参加と貢献、citizenshipなど)が重視されているが、 日本では、この点に注力しない傾向があると思う - ITインフラ分野で異年齢集団の編成は、大学と社会人にならざるをえない - 在学中よりも社会に出てからのため、 この姿勢を身につけさせるべきだが、 どのようにすれば、この姿勢が身につくのだろうか? (我々の疑問) --- class: compact # <small>研究仮説(我々版)</small> <div class=footnote> <small> 「社会の一員として新たな問題を創造的に解決する能力を育むデザイン思考教育を実践する」pp.8を元に改変 <br> https://www.mext.go.jp/content/20220228-mxt_kyoiku02-000019787_07.pdf </small> </div class=footnote> - 「知識を得る」&自分で「考える」「話す」「行動する」という姿勢を身につけるには、どうすればよいだろうか? - 今回の我々の授業設計(提案) - 多様な他者とかかわる異集団による活動を取り入れる (ただしITインフラ分野での異年齢集団の編成は、大学と社会人にならざるをえない) - テクニックとしてはITコミュニティの使う技術をそのまま用いる(例:github)、 なぜなら、そのうちイヤでも使うツールだから。ほれ、今、おぼえろ! - ITコミュニティ(社会)に参加し、その一員として、 新たな問題を解決する際に必要な創造性と協働性を育む - アウトプットも推奨(ITコミュニティに知見を貢献する;「参加と貢献」) - また,その結果として,自己有用感も高めることができる --- class: compact # <small>アクティブラーニング/グループワークとの相違点</small> <div class=footnote> <small> 資料2 教育課程企画特別部会 論点整理... 「アクティブ・ラーニングに関する議論」(p.184-212) <br> https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/04/1361407_2_4.pdf </small> </div class=footnote> - ?